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封神演義

作品名
封神演義
著者
出版社

あらすじ

中国の殷の時代、皇帝紂王は優れた力をもち殷を平和に治めていたが妲己を皇后に迎え入れ惑わされるようになってから殷の国は乱れてしまう。
その乱れた政治にストップをかけるべく崑崙山の教主元始天尊は弟子である太公望に悪を封神する「封神計画」を実行するよう命じる。

封神計画をスタートさせた太公望は多くの仲間と出会い妲己に近づいていくがその中で見えてくる「封神計画」の真の目的。そして太公望に隠された秘密。
全てが明らかになった時、世界は、封神計画はどうなるのか。最後まで目が離せない展開です。

レビュー

女性(20代)

主人公の太公望は怠け者で常に飄々としている決して格好いいヒーローではないのですが、本当は優しく自分を犠牲にしても人を助けることが出来る真の強さを持っているところが魅力的です。
そして力ではなく頭がいい策略家なところも他の主人公とは違くていいなと思います。

なんといってもたくさん出てくる登場人物が敵味方問わずに全員が魅力的です。
個性豊かなキャラクターばかりなのですがその個性がぶつかりあってないところもすごいなと思いました。誰一人としてこの漫画にはかかせない魅力をもっています。
そして封神演義という漫画自体の世界観も素晴らしいと思います。
読み進めていくうちに色々な真実が明かされていくのですがどんどん物語が壮大になっていくのですが最後はスッキリまとまって終わらしてくれています。こんなにきれいに終わった漫画も珍しいのではないでしょうか。

歴史を土台にしたお話なので少し難しいと思うかもしれませんがまったくそんなことはありません。主人公の太公望をはじめ出てくるキャラクターはみんな面白く結構ギャグの要素が強い漫画だと思います。少年漫画のジャンルですが絵もきれいでかわいいキャラクターもたくさん登場するので女性が読んでも絶対にはまると思います。
最初から最後までしっかりぶれることないお話になっているので誰にでも読みやすい漫画だと思います。

途中で何人かの仲間が封神されてしまうところは涙なしでは読めないです。ギャグの要素は強いのですが感動する場面はしっかり決める強弱のつけ方も素晴らしいです。そのくらいそれぞれのキャラクターに感情移入してしまいます。特に太公望の親友である普賢が自分を犠牲にして封神されてしまうシーンは本当に悲しいのだけれどファンの間でも人気のあるシーンだと思います。

主人公の太公望も他の漫画の主人公にはないような面白さと頭の良さを持っていてこの主人公だからこそこんな面白い話にまとめることが出来たのかなとも思います。
少年漫画の熱くて強い主人公やただかっこいいだけの主人公に少し疲れてきてしまったらぜひ封神演義を読んでみてほしいです。読んだ人は必ず太公望のファンになると思います。

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