あらすじ
茂野吾郎という主人公が、野球を通して子供から大人へ成長していくストーリー。
その過程でいろいろな仲間、ライバルなどと切磋琢磨する吾郎が、リトルリーグからやがては野球の最高峰、メジャーリーグまで駆け上がっていきます。
リトルリーグ時代には同じく野球選手だった父の死、母の再婚、転校などを経験し、高校時代には自らが所属していた強豪校と戦うためにわざと高校を中退、新たに野球部のない高校に入学し野球部を作るなど、波乱万丈のストーリーです。
レビュー
男性(30代)
吾郎はどんなときでも諦めない姿勢が一番の魅力です。
例えばピッチャーだった吾郎はリトルリーグ時代に右肩を壊し、投げられなくなります。
そこで吾郎は諦めず、今度は左肩を懸命に鍛え、左投手として復帰をするなど、
その逆境でもめげない吾郎が大好きです。
まず自分が野球が好きだというところです。
子供の時にやっていたのもありますが、野球を見るのもプレーするのも好きで、野球マンガも好んで読んでいたのがあります。
そしてハマるポイントしては主人公の吾郎以外のキャラクターもそれぞれに魅力的なところです。
そしてそんなキャラクター達が1回の対戦で終わるのではなく、その後の成長ストーリーなども描いていただいているので、必ず自分のお気に入りのキャラクターもでき、人生を追えるところが魅力的です。
メジャーのおすすめのシーンは吾郎の高校時代、聖秀高校時代のエピソードです。
念願のライバル、海堂学園高校との戦いで、吾郎は精一杯のピッチングをし、海堂を抑えていきます。
しかしその試合で足を怪我した吾郎は、試合を棄権しようという仲間に対し、自ら誘った仲間のためにも試合を続行する責任があると続投を志願します。
試合も延長に入り、徐々に体力の無くなってきた吾郎は疲労から最大のピンチを迎えてしまいます。
吾郎はもうダメだと諦めかけたそのとき、吾郎に誘われて野球部に入部した田代ら仲間たちがマウンドの吾郎の元に集まります。
そして田代たちが、俺たちはお前のために野球をやっているんじゃない、自分がやりたいからやったんだ、そしてお前には感謝しているんだ、野球部に誘ってくれて、と言い、吾郎を励まします。
それを聞いた吾郎が再度奮起し、相手の眉村を抑えるシーンがあるのですが、ここが吾郎の熱意がみんなに伝わり、本当のチームとなっているところで、とてもおすすめのシーンです。
このマンガは、スポーツをしている人、特にどんな内容でもチームスポーツをしている人、もっと言えば仕事や家族で誰かとつながっている人、一緒に何かをしている人に是非読んで欲しいです。