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裏アカ破滅記念日

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裏アカ破滅記念日
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裏アカ破滅記念日のレビュー

男性(40代)

裏アカ文化があることは知っていて、この漫画のタイトルに惹かれて興味を持ったのがキッカケで読んでみたのですが、その率直な感想は「SNS怖い!」でした。

スマホの普及とともに急成長を遂げてきたのがSNSで、ある時は情報収集のツールとして、またある時は友人との繋がりのために役立つ便利ツールですが、一歩使い方を間違えれば、いともカンタンに人間関係を崩壊させてしまう・・・そんな怖い一面にクローズアップした作品が裏アカ破滅記念日です。

「裏アカ破滅記念日」の物語は短いので、それが丁度よいボリュームでサクサクと読み進めていくことができます。

時には、「いやいや、こんなこと現実で起こる?」と思いつつも、「いや、まてよ?日本中のどっかでは起こっててもおかしくないかもしれない……」と思えてくる絶妙なリアリティがストーリーに説得力を持たせています。

現実に照らし合わせて考えてみると、昨今バカッターと呼ばれる事件が起こっているのを思い返してみても、「面白そうだったから…つい」とか「目立ちたいから軽い気持ちで…」と、なにげなくSNS上に投稿した写真や動画に端を発して炎上する案件も少なくありません。

これらの行動を、いったい誰が事前に予測できるでしょうか?常人にとっては想像のつかない言動だからこそ、ああやって炎上するのではないかと思います。そう考えると、この作品に出てくるストーリーも、あながちマンガの中の出来事と片付けるのではなく、本当に起こりうることとして捉えていくほうが面白く読めると思うのです。このマンガは、そんな時代に警鐘を鳴らす風刺作品だと思っていて、これを反面教師にして、気をつけてSNSを使ってほしいというのが、この作品の本質的なテーマなのではないでしょうか。

この作品は「破滅」とタイトルにもあるように、人生を転げ落ちていく人たちの物語でできているので、このマンガ作品を通じて擬似的に「他人の不幸」を垣間見ていることになるわけです。人間というものは、多かれ少なかれ他人と自分とを照らし合わせ、相対的に自分の幸せのバロメーターとしている一面もあると思っています。この作品を次から次へと読みたくなってしまうのは、そこに「蜜の味」があるからなのかもしれないと考えてしまいました。

明日は我が身。決して他人事と思わず、我が身にも起こり得ることとして読むのがオススメです。

 

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